デイケアPTの年収リアル:給与明細を振り返って分かった13年間の現実

デイケアPTの年収リアル:給与明細を振り返って分かった13年間の現実

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理学療法士の給与って、実際どのくらいなのか。

転職を考えているPTに聞かれることがあります。「デイケアで10年働いたら、どのくらい稼げますか?」という質問です。

正直に言います。私の体験では、デイケアで13年働いても、給与は思ったほど上がりませんでした。

これは「デイケアが悪い」という話ではありません。施設によって全く違います。ただ、私が働いてきた環境では、年収の上がり幅は緩やかで、転職した同期との差は年々広がっていきました。

今日は、私の給与の実態と、転職を考えたときに分かったことを、できる限り正直にお伝えします。


著者プロフィール:理学療法士(国家資格)/臨床13年/現在はデイケアで勤務。13年間のデイケア勤務を通じて、PTの給与とキャリアのリアルを見てきました。

この記事でわかること

  • デイケアPTの年収実態と13年間の推移
  • PTの年収相場と施設種別の違い
  • 年収を上げるための具体的な3つの方法

目次

デイケアPT13年間の年収推移(実態)

私は理学療法士として、デイケア(通所リハビリテーション)に就職して13年働いてきました。地方のデイケアで、特別大きな施設でもなく、小規模でもない、よくある規模の施設です。病院勤務や転職の経験はなく、通所一筋です。

一般的なPTの初任給は、賞与込みで約320〜340万円前後とされています。デイケアで10年目になると、年収は390〜420万円前後になるケースが多いと言われます(個人差・地域差あり)。10年で約60〜80万円の増加というイメージで、年換算すると6〜8万円ずつ増える計算です。

「少ない」と感じる方もいるかもしれません。これが普通かどうかは、相場感を知ることで初めて分かります。転職エージェントを使ったPT仲間から、同年代の年収相場を聞いて「そういう差があるのか」と気づいた、という話はよく耳にします。



PTの年収相場と、デイケアの位置づけ

理学療法士・作業療法士の年収は、施設種別によって大きく異なります。

転職エージェントから聞いた情報(2026年時点、地域差あり・個人の体験)では、おおまかに以下のような傾向があるとのことでした。

施設種別 年収の目安(中堅PT・経験5〜10年)
急性期病院 450〜550万円前後
回復期病院 420〜500万円前後
訪問リハビリ 420〜520万円前後
デイケア(通所リハ) 380〜450万円前後
特別養護老人ホーム等 360〜420万円前後

これはあくまで目安であり、施設の規模・法人の経営状況・地域によって全く異なります。私が聞いた話では「同じデイケアでも、大きい法人と小さい法人で年収が100万円以上違う」ということもあるそうです。

デイケア10年目で400万円前後というのは、デイケアの中ではある意味「普通」か「やや低め」の水準だと言われています。



給与が上がりにくくなる構造

デイケアを含む介護保険サービスの施設では、給与が上がりにくい構造が存在します。

理由1:診療報酬・介護報酬に収益が縛られている

医療・介護施設の収益は、国が定める報酬制度に大きく左右されます。施設が努力して患者・利用者を増やしても、報酬単価が下がれば収益は落ちます。施設の経営が難しくなれば、給与の原資も限られてきます。

理由2:年功序列の昇給幅が小さい

PTの給与は、初任給は比較的そろっていても、年々の昇給幅が小さい施設が多いです。「毎年3,000〜5,000円ベースアップ」という施設も少なくありません。10年働いても、それが積み上がって30,000〜50,000円の月給アップ。年収で言えば40〜60万円程度です。

理由3:管理職ポストが少ない

リハビリ部門の規模にもよりますが、主任・係長・科長などのポストは限られています。ポストに就かないと給与の大幅アップは難しく、ポストが空かない限り上がれない、という状況になりがちです。



転職した同期との比較

同じ年に就職した同期のPTが、3年目に急性期病院へ転職しました。その後、7年目に回復期病院へ転職。

先日久しぶりに会ったとき、現在の年収を聞いたら、私より100万円以上高いと知りました。

「転職しているから」という理由だけではないと思います。彼は職場を変えることで、給与交渉を重ね、経験を積んできた。一方私は、同じ職場で13年間コツコツやってきた。

正直、その会話のあとしばらくモヤモヤしていました。「同じスタートラインだったのに」という感覚は、否定できません。

ただ、時間が経って落ち着いて考えると、私には「同じ利用者さんの変化を13年かけて見続けてきた」積み重ねがある。年収では差がある。でも、お金だけでは計れない時間の使い方をしてきたのも、事実だと思っています。

これは「年収が低くても満足」という話ではありません。「知った上で選んでいる」と「知らないまま流れている」とでは、納得感がまったく違う、という話です。市場価値を知ることで、今の職場に残る選択が「能動的な選択」に変わります。

どちらが良い・悪いという話ではありません。ただ、「同じ職種でも、どこで何年働くかで、年収はかなり変わる」という現実は知っておいた方がいいと思いました。



エージェントへの相談で分かること

転職を考えた同期やPT仲間から聞いた話です。

転職エージェントの担当者に「10年目のデイケアPTが転職するとしたら、年収はどうなりますか?」と聞いたところ、「施設種別と地域によりますが、現状より年収アップを狙えるケースは多い」という答えが返ってきたそうです。特に急性期病院や回復期病院への転職では、年収が上がるケースが多いとのこと。

また、「年収アップを狙うなら、今のうちに動いた方がいい」という話も多く聞きます。年齢が上がるほど、転職先の選択肢は狭まっていくのが現実だからです(40代になると急性期への転職が難しくなることがある)。

「情報だけでも持っておこう」という意味で、エージェントに登録して相場を知るだけでも価値があると、周囲の話から感じています。



年収だけが転職の理由じゃない

ここまで年収の話を中心にしてきましたが、転職の理由は年収だけではありません。

私がデイケアで13年間働いてきたことには、それなりの意味がありました。担当している利用者さんと長く関わり、生活の変化を一緒に見てきた経験は、急性期では得られないものです。

「年収が高い=転職すべき」ではありません。ただ、「自分の年収が市場水準に対してどうなのか」という情報は、知っておいた方がいい。知った上で「今の職場でがんばる」と選ぶのと、「知らないまま働き続ける」のとでは、納得感が全然違います。



よくある質問

Q. デイケアから急性期へ転職するのは難しいですか?

A. 経験年数によります。デイケアで10年程度の経験があれば、評価してもらえる施設は多いとされています。急性期は業務スピードや疾患の幅が異なるため、「慣れが必要」と言われることはあっても、「デイケアの経験は意味がない」とはならないケースが多いようです。転職エージェントに相談すると、経験を活かせる施設を紹介してもらえます。

Q. 年収交渉は自分でしなければいけませんか?

A. 転職エージェントを使う場合は、エージェントが代わりに交渉してくれることが多いです。「希望年収は○○万円以上」と伝えておくと、その条件に合う求人を絞って紹介してもらえます。

Q. 転職のベストなタイミングはいつですか?

A. 「転職したい」と思った時点で、まずエージェントに相談するのがおすすめです。転職市場は年度末(3〜4月採用)と夏頃(9〜10月採用)が多いとされています。ただし、施設によって通年採用のところも多く、「今の求人を逃したくない」という理由で動き始めた方がいい場合もあります。



まとめ

デイケアPTの13年間の年収について、正直に振り返りました。

  • 13年で年収は約60〜70万円増(私の場合)
  • 施設種別で年収に100万円以上の差が出ることがある
  • 転職エージェントに相談すると、自分の市場価値と現状のギャップを知ることができる

年収だけで転職は決めなくていい。ただ、今の年収が市場水準に対してどうなのか、知っておくことは大切です。

まずは情報収集から。転職エージェントへの登録は無料です。「転職するかどうかは決めていない」という段階でも、話を聞いてもらえます。



この記事はオミ(理学療法士・臨床13年・デイケア一筋・病院勤務・転職経験なし)の現場での見聞と、PT仲間への取材をもとに書いています。年収数値は一般的な傾向・目安であり、地域・施設・時期によって大きく異なります。2026年時点の情報をもとに書いています。

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この記事を書いた人

理学療法士(国家資格)・臨床13年。デイケア(通所リハビリ)で高齢者のリハビリ支援に携わる現役の医療職です。フルタイム勤務×子育ての中で「減らして整える」シンプルライフを実践し、その記録を発信。リハビリで学んだ「足すより整える」考え方を、暮らしと仕事に応用しています。

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